秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「ああ。ただし…
このビルを見つけられなければ、30分を経過する毎にこいつのあられもない姿を撮ってお前に送る。」

『瑛二に手を出すな!』

「それが嫌なら早くこのビルを見つけることだな。警察には連絡するなよ。
じゃあ今から開始だ。ゆっくり探せ。ハハハハハッ。」

スマホの画面を閉じるとジャケットに仕舞い、槙村は部屋の隅へと向かった。

「さて、撮影の準備でもするか。」

薄暗い部屋の中、槙村の向かった先に目を凝らして見ると、壁には拘束具や鞭や縄、卑猥な衣装、他にも今まで見たことがない色形様々な物が飾られていた。

見たことはないが、それらを何に使うのかはおおよそ予想は出来た。

これは、かなりマズい…

「進一郎様が30分以内に来れないと思うんですか?」

少しでも時間稼ぎが出来ればと思ったが…

「無駄な時間稼ぎは止めておけ。」

バレバレか…

「お前に良いことを教えてやるよ。」

「?」


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