秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「槙村、来てやったぞ。」

「進一郎!?」

「瑛二を返せ!」

槙村を押しやり部屋の中に入ってきた進一郎は、一直線に俺の元へと走ってきた。

「瑛二、無事か!?」

「ああ、なんとかな…
それより、どうしてここが…」

「十付さんに聞いた。」

「えっ!?十付さん!?」

何で十付さん!?

「詳しい話は後だ。」

手の拘束をほどいてもらい自由になった体に進一郎がスーツのジャケットを掛けてくれる。

「お前は部屋の外で待ってろ。俺はこいつと話がある。」
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