秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「進…一郎…ちょっ…待っ…」

胸を強く押し返し口が離れた隙に話そうとするが、進一郎が直ぐキスをしようとするから上手く言葉にならない。

「いつもの俺がいいんだろ?」

「違う!しおらしくしてると調子が狂うから落ち込むなって言ったんであって、こういう意味じゃな、あっ、ちょっ、まっ…んーっ…」

「瑛二、瑛二からキスして。
さっき、スッゲー嬉しかった。」

「あ、れは…/////」

「してくれなかったら、俺、またしおらしくなるかもよ。」

「お、お前は…////やっぱり反省しろ!」

進一郎の胸目掛けて拳を振るうが、パシッと音をたて簡単に手首を捕まれてしまう。

「そう怒るなって。あっ!お前に見せたいモノがあるんだ。」

キラキラした笑顔を輝かせ、一度ベッドから下りた進一郎が持ってきたのは四郎から借りたカメラと見覚えがあるモノだった。

「お、お前…それって…」

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