秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】

***************

次の日の朝


「瑛二ー、ここにあったカメラはー?」

「四郎に返しておいた。」

「中のディスクはー?」

「バキバキに砕いて処分した。」

「はあ!?俺のコレクションがー!」

「自業自得だ。」

あんなの残しておけるか!

「まあ、いいや。また撮れば良いんだし。」

「もう二度と撮らせないからな!二度とな!」

「えー」と駄々をこね続ける進一郎に、俺は決して承諾の返事をすることはなかった。




< 64 / 85 >

この作品をシェア

pagetop