秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
その夜もその次の夜もそのまた次の夜も、俺は瑛二を部屋に呼び、手を握ってもらい眠りについた。

だが、5日目の夜は少し違っていた。

「瑛二?」

手を握ってもらって直ぐ、手が揺れたように感じ瑛二を見ると、眠そうに瞼が下がってきて船をこぎかけていた。

「あっ…申し訳ありません…」

「瑛二、ベッドに入れ。」

「はい?」

「一緒にベッドで寝れば、俺も手を握ってもらえるし、お前も眠れるし一石二鳥だ。」

「そういうわけには…」

「命令だ。瑛二、ベッドに入れ。」

「…分かりました。」



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