秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「俺にぞっこんの瑛二く~ん、脇が甘いな~」

「進一郎、返せ!」

今度は進一郎が俺から瓶を取られないよう手を上げた。

このままじゃ、俺に危険が…

進一郎は、瓶を奪い返そうと必死に手を伸ばす俺の腰に片腕を回し動けなくした。

「つーかまーえた。」

「!?」

「いただきます。」

「ん…」

重ねられた唇はとても優しかった。

食べられているというよりもゆっくり味わうようなキスだった。

これで、誤魔化せると思うなよ。

と思いながらも、俺は進一郎の首に手を回した。


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