秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
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あの頃は大分ぎこちなかったが、今では敬称も敬語もないことの方が当たり前になった。
だが、まだまだ甘えてはくれない。
「ん………」
瑛二が寝返りをうつと、肩まで掛かっていたモーフがずれた。
俺はそれをかけ直し、額にそっと口づけを落とす。
「おやすみ、瑛二。」
お前が甘えられないなら、これからもっと甘えられるようにしてやるからな。