ダブルブルー
8.
青さんといっしょに過ごす、冬がやってきた。
手袋がないともう、冷たくなってしまう指先は、いつだって青さんがあたためてくれる。
舞台の主演の出演が終わったばかりの青さんは、夜の街で私の隣を久しぶりに歩いてくれている。
青さんが選んでくれた手袋は、青さんと色違いで。
青さんが濃紺で、私が紺色。
ちょうど良いのがあったんだ。
言いながら、プレゼントしてくれたけれど、並ばないと手に入れられないものだと後から知って。
青さんに聞いてみたら、
「ちょうど休みだったから、並んだんだ。蒼ちゃんにぴったりだと思ったから」
そんな風に、照れ臭そうに話してくれた。
・
手袋がないともう、冷たくなってしまう指先は、いつだって青さんがあたためてくれる。
舞台の主演の出演が終わったばかりの青さんは、夜の街で私の隣を久しぶりに歩いてくれている。
青さんが選んでくれた手袋は、青さんと色違いで。
青さんが濃紺で、私が紺色。
ちょうど良いのがあったんだ。
言いながら、プレゼントしてくれたけれど、並ばないと手に入れられないものだと後から知って。
青さんに聞いてみたら、
「ちょうど休みだったから、並んだんだ。蒼ちゃんにぴったりだと思ったから」
そんな風に、照れ臭そうに話してくれた。
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