ダブルブルー
そうだ。


この空間に耐えるための声、が、聞きたい。


コートのポケットに入っているiPodを起動させる。


耳元のイヤホンから流れ出した歌声に、気持ちを預ける。


こんなに騒がしい空間でも、ふたり、きり。


この声が、いつもいつも私に自由をくれるのだ。




会いたいな。


こんな日は、特に。





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