ダブルブルー
「蒼ちゃんの声が聞けて嬉しかったよ。ありがと」


頑張ってくるから、見ててね?


そんな風に言い残して、切れた電話を恨めしくながめた。


でも、あと数時間もすれば青さんが来てくれるのだ。



その時を思ったら、微笑んでいる。


あと、1時間ちょっと、か。



思いながら、ベッドに腰掛けた。


「…うっ…、わ」


思わず声が出たのは、あまりのベッドのふかふかさに衝撃を受けたから。


やっぱり、高いホテルは違うなぁ。


数時間後には、青さんとここで…?


なんて想像して、ひとりで赤くなる。











< 430 / 436 >

この作品をシェア

pagetop