ダブルブルー
あまりのベッドの柔らかさに、うとうとしていたらしい。


はっと、気がついて反射で壁にかかっている時計を確認する。


「…やっ、ば…!」


時刻はまさに、青さんと約束していた時間で、慌ててテレビの電源を入れた。


たくさんのフラッシュを浴びて、やわらかに微笑む青さんが画面いっぱいに映っている。


『本日は、ご結婚おめでとうございます』



「ありがとうございます」



女性司会者に促されて、頭を下げた青さん。


マイクを握る左手薬指には、私の左手薬指に嵌まっている指輪とお揃いのデザインの指輪が嵌まっている。
















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