ダブルブルー





「『ダブルブルー』って、カンジ、ですかね」



『…ダブ、だぶるぶるー?ですか?それはどういう…』



もう、戸惑いが隠しきれていない女性司会者に、




「みなさんのご想像にお任せします」




カメラの向こう側で、にこっと笑った青さんと、画面のこちら側で見つめる私が、確かに繋がっている。


この距離は決して、遠くない。



それを感じさせてくれる青さんといっしょに、これからの毎日を過ごせるのだ。





同じ温度の、お揃いのブルーを纏って。






       『ダブルブルー』




ーEndー





















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