傷だらけの黒猫総長
「あぁ〜ん? なんだてめぇ」
「なに、客? なんでこんな普通っぽいやつがウチらの倉庫にいんの」
見つけたからにはとりあえず、と近寄って声をかけてみると、男女問わず、全員に胡乱な目で見上げられた。
不良の人達なのかな……。
「えぇっと……わたし、この写真を見てここに来たんです。よかったら、この場所のことを教えてもらえませんか?」
「写真〜? ……あん? これうちの特服だな」
「マジ? ちょ、アタシにも見せてよ」
バッグから写真を取り出して渡すと、不良っぽい人達は集まって写真を見始める。
昔の写真だけど、ちゃんと見覚えがあるみたいだ。
「ん? つかこれ、初代じゃね?」