傷だらけの黒猫総長




「ウチらってねー、元々レディースだったらしいんだけど、初代総長が名前変えて、男女混合の超自由な族にしてくれたんだって!」


「レディース……族……??」




分からない単語が次々に出てきた。


わたしの頭がハテナで埋まっている間も、女の人は色々と説明をしてくれたみたいだけど、右から左へと抜けてしまった。

とりあえず、お母さんがここの人たちにとって凄い存在だっていうのは分かったけど……。




「おい、上に通せって!」


「りょー! さ、こっちこっち!」


「え? 今度はどこに……!」




次は後ろから背中を押されて、倉庫の正面に戻り、ざわざわした倉庫の中へと案内される。


そこにいたのも、外にいた人達と似たような雰囲気で、多分、不良の人達……なのかな?

あんまり、共通点という共通点はなく、個性豊かな格好をしていた。

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