高嶺の寺子さんは、銀髪の先輩に溺れることにした
歴史深い、由緒正しき寺院がある。
その寺の跡取りである高校二年生の寺門莉子は、幼い頃から25代目和尚である父に、しっかりと育てられた。
その結果彼女は、頭脳明晰・文武両道の清らかで真っ直ぐな、少しだけ変人気質の大変美しい女性に育った。
そんな彼女は学校で、こう呼ばれている。
『高嶺の寺子さん』
今まで告白してきた人は50人以上。
フラれた人はその2倍。
そんな噂すら出回っている。
しかし、非の打ち所がないように見える彼女にも、墓場まで持っていきたい秘密があった。
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