課長に恋してます!
「一瀬君に聞いたんだね?」
「聞きましたよ。課長が帰った後、自宅に行きましたから。あいつボロボロでしたよ。何言ったんですか?」
一瀬君の泣き顔が浮かんで、胸が痛くなる。
「別に何も」
「はぐらかさないで下さいよ。一瀬、めちゃくちゃ傷ついてるんですよ。あいつの気持ちを知ってて、もてあそぶような事はしないで下さい」
石上君の言葉が的確過ぎて、痛い。
石上君の言う通りだ。僕は一瀬君を酷く傷つけた。
「一瀬君の事が好きなんだね」
「好きですよ」
ハッキリと言える石上君が羨ましい。
石上君ぐらい若かったら、一瀬君を絶対に手放さない。
「あいつの恋を応援してやろうと思ったけど、やめました。一瀬と結婚します」
結婚……。
石上君の言葉に揺れた。
「今日はその事を課長にハッキリ言いたかったんです」
バーボンを空にして、石上君は席を立った。
あまりにもショックで動けなかった。
一人になり、涙が滲んだ。
一瀬君が石上君と結婚……。
もう手が届かなくなる。
諦めたつもりだったのに、ふつふつと一瀬君を手放したくないという気持ちがこみあげてくる。
「聞きましたよ。課長が帰った後、自宅に行きましたから。あいつボロボロでしたよ。何言ったんですか?」
一瀬君の泣き顔が浮かんで、胸が痛くなる。
「別に何も」
「はぐらかさないで下さいよ。一瀬、めちゃくちゃ傷ついてるんですよ。あいつの気持ちを知ってて、もてあそぶような事はしないで下さい」
石上君の言葉が的確過ぎて、痛い。
石上君の言う通りだ。僕は一瀬君を酷く傷つけた。
「一瀬君の事が好きなんだね」
「好きですよ」
ハッキリと言える石上君が羨ましい。
石上君ぐらい若かったら、一瀬君を絶対に手放さない。
「あいつの恋を応援してやろうと思ったけど、やめました。一瀬と結婚します」
結婚……。
石上君の言葉に揺れた。
「今日はその事を課長にハッキリ言いたかったんです」
バーボンを空にして、石上君は席を立った。
あまりにもショックで動けなかった。
一人になり、涙が滲んだ。
一瀬君が石上君と結婚……。
もう手が届かなくなる。
諦めたつもりだったのに、ふつふつと一瀬君を手放したくないという気持ちがこみあげてくる。