課長に恋してます!
3 課長のいない一週間【美月】
告白をしてから一週間、まだ返事はもらっていない。
課長と顔を合わせる機会がなくなったせいだ。
課長は毎日出社してるらしいが、海外事業部の案件に関わる事になり、しばらく、そっちにいるそう。
海外事業部と言えば、うちの社では花形の部署だった。知らなかった事だけど、上村課長も入社したばかりの時は海外事業部にいたらしい。
課長がそんなエリートだとは全く知らず、いや、知ってた人は課にほとんどいなかった。だから、女子社員たちは急に上村課長を見る目が変わる。
課長と親しくしておけば、海外事業部のエリート社員を紹介してもらえるんじゃないかという魂胆が見え見えだ。課長が戻って来たら、合コンをセッティングしてもらおうなんて、張り切ってる子までいる。
この前までは、49で課長なんて、大した事ないよねーと、陰口を叩いてた子たちだ。
課長を都合よく使おうとしている子たちの態度にムカつく。
課長を何だと思っているのよ。
そんな事を考えながらキーボードを叩いていたら、「一瀬!」というバカデカい怒鳴り声が響いた。
ディスプレイから顔を上げると、同じ課の男性社員、石上がいる。
課長と顔を合わせる機会がなくなったせいだ。
課長は毎日出社してるらしいが、海外事業部の案件に関わる事になり、しばらく、そっちにいるそう。
海外事業部と言えば、うちの社では花形の部署だった。知らなかった事だけど、上村課長も入社したばかりの時は海外事業部にいたらしい。
課長がそんなエリートだとは全く知らず、いや、知ってた人は課にほとんどいなかった。だから、女子社員たちは急に上村課長を見る目が変わる。
課長と親しくしておけば、海外事業部のエリート社員を紹介してもらえるんじゃないかという魂胆が見え見えだ。課長が戻って来たら、合コンをセッティングしてもらおうなんて、張り切ってる子までいる。
この前までは、49で課長なんて、大した事ないよねーと、陰口を叩いてた子たちだ。
課長を都合よく使おうとしている子たちの態度にムカつく。
課長を何だと思っているのよ。
そんな事を考えながらキーボードを叩いていたら、「一瀬!」というバカデカい怒鳴り声が響いた。
ディスプレイから顔を上げると、同じ課の男性社員、石上がいる。