課長に恋してます!
食べ終わった焼き鳥の串を自分の皿の上に置きながら、石上がこっちを見る。
「今日、電話がかかって来たんだよ」
「課長から?」
切れ長の目と合うと、うんと頷かれた。
「課のみんなはどうしてるって聞かれて、一瀬がなんか元気ないって言ったんだよ。そしたら、元気づけてやって欲しいって……って、なんで泣いてんだよ!」
焦ったような石上の声を聞きながら胸が熱くなる。
課長に気にかけてもらっていたと思ったら、石上の前なのに目がうるっとしてしまった。
香港に行っても、ちょっとでも私の事を思ってくれていた事が嬉しい。
「もしかして、上村さんの事が好きなのか?」
「……うん」
誤魔化しようがないから頷いた。
「マジか」
石上が眉を上げて目を丸くした。
「びっくりだな。一瀬が上村さんを……、そうか、そうなのか」
頬杖ついて、自分に言い聞かせるように呟いている石上はかなり驚いているよう。
そんなに意外だったのかな?
「あれ? 一瀬先輩、どうしたんですか?」
間宮が戻って来て、涙ぐむ私を見た。
「あー、また、石上主任に無神経な事言われたんですね」
間宮が怒ったように眉頭を寄せて石上を睨む。
「石上主任、いい加減小学生みたいな事やめたらどうですか? 好きな子をいじめたくなるのはわかりますけど、嫌われますよ」
うん? 好きな子?
間宮の言葉が理解できず、思いっきり眉が寄る。
「今日、電話がかかって来たんだよ」
「課長から?」
切れ長の目と合うと、うんと頷かれた。
「課のみんなはどうしてるって聞かれて、一瀬がなんか元気ないって言ったんだよ。そしたら、元気づけてやって欲しいって……って、なんで泣いてんだよ!」
焦ったような石上の声を聞きながら胸が熱くなる。
課長に気にかけてもらっていたと思ったら、石上の前なのに目がうるっとしてしまった。
香港に行っても、ちょっとでも私の事を思ってくれていた事が嬉しい。
「もしかして、上村さんの事が好きなのか?」
「……うん」
誤魔化しようがないから頷いた。
「マジか」
石上が眉を上げて目を丸くした。
「びっくりだな。一瀬が上村さんを……、そうか、そうなのか」
頬杖ついて、自分に言い聞かせるように呟いている石上はかなり驚いているよう。
そんなに意外だったのかな?
「あれ? 一瀬先輩、どうしたんですか?」
間宮が戻って来て、涙ぐむ私を見た。
「あー、また、石上主任に無神経な事言われたんですね」
間宮が怒ったように眉頭を寄せて石上を睨む。
「石上主任、いい加減小学生みたいな事やめたらどうですか? 好きな子をいじめたくなるのはわかりますけど、嫌われますよ」
うん? 好きな子?
間宮の言葉が理解できず、思いっきり眉が寄る。