課長に恋してます!
女性の案内で、何とか香港支社にたどり着いた。
四十階建てのピカピカのオフィスビルに入っていた。
九階から十二階のフロアが全部、うちの会社になっている。
三友商事の、三本の木が重なったロゴマークを見てホッとした。
香港にもそれなりの大きさの支社を構えてて、意外とうちの会社って凄いんだな。
そう言えば世界中に50拠点ぐらい支社や、営業所があったんだった。
9階のオフィスに行くと、電話で応対してくれた女性が出て来てくれた。
同じ年ぐらいのパンツスーツが似合うスタイルのいい黒髪の女性で、青木美蘭と名乗った。
「日本の方なんですか?」
私の質問に青木さんが「そうですねぇ。ちょっとは日本人かな。お祖父ちゃんが日本人」と笑った。
「だから苗字が青木さん」
「はい。私の日本語、大丈夫ですか?」
「日本の方と変わらないです」
「良かったです」
「あの、それで上村課長は?」
さっきの電話で上村課長に会いに来ていた事は伝えてあった。
「上村さん、今日はお休みですね。王さんに聞いたら風邪で熱があるとかって」
やっぱり熱があるんだ。課長、大丈夫かな?
「私、日本語がわかるからって王さんにお使いを頼まれているんですよね」
青木さんが大きな目をじっとこっちに向ける。
四十階建てのピカピカのオフィスビルに入っていた。
九階から十二階のフロアが全部、うちの会社になっている。
三友商事の、三本の木が重なったロゴマークを見てホッとした。
香港にもそれなりの大きさの支社を構えてて、意外とうちの会社って凄いんだな。
そう言えば世界中に50拠点ぐらい支社や、営業所があったんだった。
9階のオフィスに行くと、電話で応対してくれた女性が出て来てくれた。
同じ年ぐらいのパンツスーツが似合うスタイルのいい黒髪の女性で、青木美蘭と名乗った。
「日本の方なんですか?」
私の質問に青木さんが「そうですねぇ。ちょっとは日本人かな。お祖父ちゃんが日本人」と笑った。
「だから苗字が青木さん」
「はい。私の日本語、大丈夫ですか?」
「日本の方と変わらないです」
「良かったです」
「あの、それで上村課長は?」
さっきの電話で上村課長に会いに来ていた事は伝えてあった。
「上村さん、今日はお休みですね。王さんに聞いたら風邪で熱があるとかって」
やっぱり熱があるんだ。課長、大丈夫かな?
「私、日本語がわかるからって王さんにお使いを頼まれているんですよね」
青木さんが大きな目をじっとこっちに向ける。