課長に恋してます!
「一瀬さんは上村さんの元部下だって電話で言ってましたよね?」
「そうです。四年程、上村さんの下で働いていました」
「じゃあ、私が行くより一瀬さんが行った方がきっと上村さんもほっとしますね」
「えっと……」
「一瀬さん、上村さんの所にお使いに行ってくれませんか?」
ありがたい申し出!
「はい。お使いに行きます!」
「良かった。これは上村さんの住所です。上村さんの家は、香港島の東側にあります。中環からは地下鉄で8駅先になります。だいたい、20分ぐらいで行けます。それから、王さんに持って行くように言われた書類と漢方薬です」
テーブルの上に課長の家までの地図と書類と漢方薬が入った紙袋が並んだ。
「荷物が多くてすみません」
青木さんがソファ脇に置いてある私のキャリーバツグに視線を向けながら言った。
「大丈夫です。ちゃんと上村課長に届けますから」
「助かります。私の携帯電話の番号、書いておきますね。困った事があったら電話下さい」
青木さんが名刺にさらさらと番号を書いてくれた。
なんて心強いんだろう。
これで道に迷っても多分、大丈夫。
「ありがとうございます」
「上村課長に会ったら、仕事の方は大丈夫だとお伝えください。王さんからの言伝です」
「わかりました。伝えます」
「では、気をつけて」
青木さんに送り出してもらい、会社を出た。
外は暗くなっていた。
「そうです。四年程、上村さんの下で働いていました」
「じゃあ、私が行くより一瀬さんが行った方がきっと上村さんもほっとしますね」
「えっと……」
「一瀬さん、上村さんの所にお使いに行ってくれませんか?」
ありがたい申し出!
「はい。お使いに行きます!」
「良かった。これは上村さんの住所です。上村さんの家は、香港島の東側にあります。中環からは地下鉄で8駅先になります。だいたい、20分ぐらいで行けます。それから、王さんに持って行くように言われた書類と漢方薬です」
テーブルの上に課長の家までの地図と書類と漢方薬が入った紙袋が並んだ。
「荷物が多くてすみません」
青木さんがソファ脇に置いてある私のキャリーバツグに視線を向けながら言った。
「大丈夫です。ちゃんと上村課長に届けますから」
「助かります。私の携帯電話の番号、書いておきますね。困った事があったら電話下さい」
青木さんが名刺にさらさらと番号を書いてくれた。
なんて心強いんだろう。
これで道に迷っても多分、大丈夫。
「ありがとうございます」
「上村課長に会ったら、仕事の方は大丈夫だとお伝えください。王さんからの言伝です」
「わかりました。伝えます」
「では、気をつけて」
青木さんに送り出してもらい、会社を出た。
外は暗くなっていた。