課長に恋してます!
12 お見舞い【上村課長】
玄関ドアを開けると、本当に一瀬君が立っていた。
見慣れたグレーのコート姿で、肩まである髪を後ろで結んで、キャリーバックを持っていた。
夢じゃないよな?
ゴシゴシと目をこするが夢ではないようだ。
「どうしたの?」
喉が痛くて、いつもの半分のボリュームしか声が出ない。
一瀬君が声を聞いて、心配そうに眉を寄せる。
「あの、香港に来たついでに会社に寄って。そしたら課長が風邪でお休みだって聞いて、青木さんからお使いも頼まれて。という訳で、お使いとお見舞いに来ました」
照れくさそうにこっちを見る一瀬君が可愛らしくて胸がキュンとする。
ついででも、訪ねてくれた事は嬉しい。
風邪なんて引いてなかったら、香港を案内したい所だが。
「課長、大丈夫ですか? 顔が赤いですけど」
「えっ、ああ」
頭がぼーっとする。目眩も。熱のせいだろう。
「大丈夫だよ。とりあえず中にどうぞ」
一瀬君を部屋に入れた。
心配させないように、できるだけ普通にしていたが、よろけて転びそうになった。
「大丈夫ですか?」
「うん」
何とか、リビングのソファに腰かけた。
見慣れたグレーのコート姿で、肩まである髪を後ろで結んで、キャリーバックを持っていた。
夢じゃないよな?
ゴシゴシと目をこするが夢ではないようだ。
「どうしたの?」
喉が痛くて、いつもの半分のボリュームしか声が出ない。
一瀬君が声を聞いて、心配そうに眉を寄せる。
「あの、香港に来たついでに会社に寄って。そしたら課長が風邪でお休みだって聞いて、青木さんからお使いも頼まれて。という訳で、お使いとお見舞いに来ました」
照れくさそうにこっちを見る一瀬君が可愛らしくて胸がキュンとする。
ついででも、訪ねてくれた事は嬉しい。
風邪なんて引いてなかったら、香港を案内したい所だが。
「課長、大丈夫ですか? 顔が赤いですけど」
「えっ、ああ」
頭がぼーっとする。目眩も。熱のせいだろう。
「大丈夫だよ。とりあえず中にどうぞ」
一瀬君を部屋に入れた。
心配させないように、できるだけ普通にしていたが、よろけて転びそうになった。
「大丈夫ですか?」
「うん」
何とか、リビングのソファに腰かけた。