課長に恋してます!
「課長、今日はありがとうございました」
石上君がホテルまで送ってくれて、フロントの前で話した。
「石上君は明日帰るの?」
「はい。朝一の便で。担当になったので、また上海や香港に来ると思います。これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。体には気をつけて」
「そういえば課長、風邪は大丈夫でしたか?」
石上君が思い出したように言った。
「一瀬に、上村課長が風邪ひいているから休むって言われた来た時は、びっくりしましたよ」
「え?」
「香港まで課長を看病しに行くだなんて。あいつ決めたら一直線ですから」
一瀬君が僕の看病の為に香港まで?
でも、観光だって言ってた……。
「一瀬君、急に休んだの?」
「はい。有給にしてやりましたよ。いきなり課長の所に押しかけて、一瀬、迷惑かけませんでした?」
「いや、迷惑どころか、一瀬君には世話になったよ」
「そうですか。良かったです。では、課長、お休みなさい」
石上君がフロントから立ち去る。
一瀬君の言葉が頭の中で蘇る。
――観光です。前から予定してて。
香港に来た目的を聞いた時、確かに一瀬君はそう言った。
しかし、本当は僕の為にわざわざ香港まで来たのか?
そこまで僕を想ってくれていたのか?
胸が熱くなる。
今すぐ、一瀬君に会いたい。
石上君がホテルまで送ってくれて、フロントの前で話した。
「石上君は明日帰るの?」
「はい。朝一の便で。担当になったので、また上海や香港に来ると思います。これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。体には気をつけて」
「そういえば課長、風邪は大丈夫でしたか?」
石上君が思い出したように言った。
「一瀬に、上村課長が風邪ひいているから休むって言われた来た時は、びっくりしましたよ」
「え?」
「香港まで課長を看病しに行くだなんて。あいつ決めたら一直線ですから」
一瀬君が僕の看病の為に香港まで?
でも、観光だって言ってた……。
「一瀬君、急に休んだの?」
「はい。有給にしてやりましたよ。いきなり課長の所に押しかけて、一瀬、迷惑かけませんでした?」
「いや、迷惑どころか、一瀬君には世話になったよ」
「そうですか。良かったです。では、課長、お休みなさい」
石上君がフロントから立ち去る。
一瀬君の言葉が頭の中で蘇る。
――観光です。前から予定してて。
香港に来た目的を聞いた時、確かに一瀬君はそう言った。
しかし、本当は僕の為にわざわざ香港まで来たのか?
そこまで僕を想ってくれていたのか?
胸が熱くなる。
今すぐ、一瀬君に会いたい。