課長に恋してます!
17 間宮のおせっかい【美月】
三月二週目の月曜日。
制服に着替えて、いつも通りオフィスに行くと向かいの席の間宮が目を丸くした。
「一瀬先輩、髪切っちゃったんですか!」
肩まであった髪を耳が出るぐらい短くした。
「一瀬、サルみたいだな」
石上が相変わらず失礼な発言をする。
「先輩、どうしたんですか?」
間宮が食い下がってくる。
「ただの気分転換よ」
「失恋したのかと思った」
横から石上が言ってくる。
「石上主任、昨日の書類の確認まだですか? 待ってるんですけど。西山課長にも目を通してもらわなければいけないんで、早くして下さい」
「今やってるよ」
石上が面倒くさそうにパソコンの画面を見た。
私も席に座ってパソコンの画面を見る。メールボックスを開いてサラッと件名を見ていく。
今朝も課長からのメールの返信はなかった。
香港から帰って来て一度だけメールを出したけど、まだ返信はもらえていない。
私のメールは急ぎのものではなかったし、最初の一週間はそのうち返事がもらえるだろうと、毎朝、メールチェックした。
そして返事がもらえないまま二週目が過ぎ、三周目が過ぎ、四週目が過ぎようとしている。
それで悶々として、スッキリしたくて髪を切った。
もう気にしない。
返信がもらえるような文面でもなかったし、さらっと読んで課長は流したのかもしれない。
上海出張から帰って来た石上から課長が物凄く忙しいって聞いたし、私のメールに返信している所ではないんだろう。
課長が元気でいてくれればいい。メールの事は忘れよう。
制服に着替えて、いつも通りオフィスに行くと向かいの席の間宮が目を丸くした。
「一瀬先輩、髪切っちゃったんですか!」
肩まであった髪を耳が出るぐらい短くした。
「一瀬、サルみたいだな」
石上が相変わらず失礼な発言をする。
「先輩、どうしたんですか?」
間宮が食い下がってくる。
「ただの気分転換よ」
「失恋したのかと思った」
横から石上が言ってくる。
「石上主任、昨日の書類の確認まだですか? 待ってるんですけど。西山課長にも目を通してもらわなければいけないんで、早くして下さい」
「今やってるよ」
石上が面倒くさそうにパソコンの画面を見た。
私も席に座ってパソコンの画面を見る。メールボックスを開いてサラッと件名を見ていく。
今朝も課長からのメールの返信はなかった。
香港から帰って来て一度だけメールを出したけど、まだ返信はもらえていない。
私のメールは急ぎのものではなかったし、最初の一週間はそのうち返事がもらえるだろうと、毎朝、メールチェックした。
そして返事がもらえないまま二週目が過ぎ、三周目が過ぎ、四週目が過ぎようとしている。
それで悶々として、スッキリしたくて髪を切った。
もう気にしない。
返信がもらえるような文面でもなかったし、さらっと読んで課長は流したのかもしれない。
上海出張から帰って来た石上から課長が物凄く忙しいって聞いたし、私のメールに返信している所ではないんだろう。
課長が元気でいてくれればいい。メールの事は忘れよう。