秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
1.接近
「服部(はっとり)、終わった。すぐ・・来て・・」
電話の向こうで、社長が俺を呼ぶ。
「すぐ行きます。絶対に、そこを動かないでください。絶対ですよ!」
「うん、分かってる・・早く来て、服部・・」
消えそうに小さな声で囁く社長の声をこのまま聞いていたい気もしたが、俺は電話を切ってアクセルを踏んだ。
向かったのは、都内にあるホテルのバーラウンジ。
この半年間で、バーラウンジのあるホテルに何度車を走らせただろうか。
「誰にも触れさせない・・誰にも・・」
俺はホテルの地下駐車場に車を停め、最上階のバーラウンジに向かう。
「社長、お迎えにあがりました」
「ありがとう、服部。行きましょう」
普段と何ら変わりなく受け応えし、バッグを片手に俺の前を歩き始めた。
ほんの少しだけ顔色が悪い気がしたけれど、足取りに影響は無さそうだ。
7センチのハイヒールで、ホテルのカーペットを颯爽と歩く。
バーラウンジを出て、社長と俺は地下駐車場に向かった。
電話の向こうで、社長が俺を呼ぶ。
「すぐ行きます。絶対に、そこを動かないでください。絶対ですよ!」
「うん、分かってる・・早く来て、服部・・」
消えそうに小さな声で囁く社長の声をこのまま聞いていたい気もしたが、俺は電話を切ってアクセルを踏んだ。
向かったのは、都内にあるホテルのバーラウンジ。
この半年間で、バーラウンジのあるホテルに何度車を走らせただろうか。
「誰にも触れさせない・・誰にも・・」
俺はホテルの地下駐車場に車を停め、最上階のバーラウンジに向かう。
「社長、お迎えにあがりました」
「ありがとう、服部。行きましょう」
普段と何ら変わりなく受け応えし、バッグを片手に俺の前を歩き始めた。
ほんの少しだけ顔色が悪い気がしたけれど、足取りに影響は無さそうだ。
7センチのハイヒールで、ホテルのカーペットを颯爽と歩く。
バーラウンジを出て、社長と俺は地下駐車場に向かった。
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