俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない
鷹矢さんはそんな私を見てふっと苦笑すると、私の後頭部に手を添えて引き寄せ、優しく唇を奪った。
「会いたいならそう言え。無理しない範囲なら、俺だって追い返したりはしない」
「鷹矢さん……」
「その代わり、来るならこれくらいされる覚悟はしておけよ?」
そう言うなり、獣のような目つきになった鷹矢さんが、噛み付くようなキスで私の唇を塞ぐ。
片手で私の頭を支えていたはずが、いつの間にか両手でがっちり顔を掴み、逃げられなくなったのをいいことに唇の隙間から舌を差し込んでくる。
濡れた舌が口内で蠢いて、頬の内側や上あごのあちこちをくすぐる。
「ん、ふぅ……っ」
大人のキスには慣れていないので、うまく酸素を取り込めなくて、頭の中が蕩けてくる。
絡みつく舌の感触と、注がれる唾液の甘さ、部屋中に響き渡る淫らなキスの音だけに、全身が支配される。
「その目……お前、完全に欲情してるだろ」
ぺろ、と自分の唇の端を舐め、鷹矢さんが薄笑いを浮かべる。
ぞくりとするほどの色香を放つその表情に、体の奥がじり、と熱を持つ。