俺様パイロットは揺るがぬ愛で契約妻を甘く捕らえて逃さない

「しかも光里、初めてだろ? 本番の時に気持ちよくなるために、今から体の準備しておいて損はない」

 話しながらも、彼の手の動きは止まらない。恥ずかしさに耐えているうちにふっと背中の締め付けが楽になり、ブラが外されたんだとわかった。

 Tシャツの中に入ってきた大きな手が、今度は直接胸を捏ね始める。

「んっ……」
「……かわいい。震えたな、今。気持ちよかったか?」

 わからない。わからないけど、なんだかぞくぞくする。

 それに、耳のそばで鷹矢さんに囁かれると、そっちからも変な感覚が襲ってくる。

「光里……」

 されるがままに体を熱くしていると、愛おしそうに名前を呼ばれ、キスを求められる。

 応えるように唇を合わせると、すかさず舌が唇の隙間からぬるりと入ってきた。

 甘い感触に力が抜けたその時、彼の指先が胸の突起を引っ掻く。

「あっ、ん……」

 腰が砕けそうになって、思わずキッチンの台に手を突いた。

 なにこれ。やばい。勝手に声が出ちゃう。

 甘えた猫みたいな声が、自分じゃないみたい。

「鷹矢さ……っ」
「光里……ああくそ、俺がもうダメだ」

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