孤独の私とイケメン兄!?
「咲良…………!」
え?………
空、様?
?????
私に抱きついてきたのは、涙目の空様……
え、待って、ど、うしたの?
え、……
「あ、あの、そ、の…………」
「空………
困らせてますよ」
!?
え………
「あ…あの……」
えっと………
確か、私を助けてくれたときに空様や涼様と一緒に
いた………あの……
困惑する私の顔を見て空様はくすりと笑った。
「ねぇ、もしかして、まだ名前言ってないの」
笑いをこらえてますって言う感じで笑いをこらえ…
もはや笑いながらと言ってもいいほどの顔でそう伝
えた。
えーと、なんか、あの、男性に。
するとその男性は少し苛ついたような顔をしつつニ
コニコの笑顔で私に名前を教えてくれた。
「はじめまして、ではないですけど、ちゃんと話す
のは初めてですね。
朝比奈家長男の朝比奈 翔カケルと言います。」
翔様……
皆さん、いい名前……
「っ………え?」
「咲良、笑ったーーー!」
え?
笑った?
「なんか、嬉しいっていう笑顔だったよ!」
「っ、さすが国語ができない空様だな、嬉しいって
いう笑顔って………」
「だってそうじゃん…」
大笑いする涼様と頬をぷく〜っと膨らませて怒って
いるような空様……