孤独の私とイケメン兄!?
「っていうか、おいお前。」
そう言って指したのは私の母。
呼ばれた母は少しビクッとしながら
「なっなによ……」
とあからさまに言う。
すると、先頭の三人、もとい自称私の兄は、とても
恐ろしい顔になった。
そして、一人の可愛らしい印象の男の子が母に笑顔
で言う。
「僕たちの妹に何しようとしたの?」
「っ、なっ何もしてないわよ。」
「あ、"まだ"何もしてないんだよね。
うん、わかってるよ〜
で、何しようとしたの?」
ニコッという効果音が付きそうなくらいな笑顔で笑
っていると思われるあの男の子。
あ、思われるっていうのは今、あの男の子らは、母
と向き合っていて私とは背を向けているから。