孤独の私とイケメン兄!?
"虐待"
きっと母親に暴力を振るわれてたのだろう。
ドアを開けた時、叩かれそうになっていたのに何故
か"慣れ"のような顔をしてい。
「また、叩かれる」と言っているような、諦めた
顔。
だから、おばさんにここに来た本題、いや、ここに
来てできた本題を伝えた。
妹を、妹の咲良を"助け"に来たと………
咲良は、それを聞いてポロポロと涙をこぼしそうな
顔をしていた。
「……どうして…?」
まるで、この生活が当たり前で終わらないとでもい
うかのような顔をして咲良は聞いてきた。
「だって、僕は君の兄だもん。
家族を助けるのは当然でしょ。」
そう言うと咲良は、少し、ほんの少しだけ安心した
ように見えた。
しかし、その後、急に咲良がふらっとして床に倒れ
そうになっていた。
慌てて駆け寄ったが、意識は朧げで息苦しそうだっ
た。