ひと夏のキセキ
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タピオカを飲んでから、一緒にショッピングをしたり、カフェに行ったり、お揃いのアクセサリーを買ったり。
そんなふうに過ごしていたら、あっという間に時間がきてしまった。
「もう6時だから、そろそろ帰らなきゃ…」
今日は本当に楽しい1日だった。
ずっとこの時間が続けばいいのにな…。
楽しい時間ほど儚くて、あっという間に終わってしまう。
「帰りたくないな…」
帰る先は病院だ。
なんにもないただの白い箱。
まるでモノクロの世界。
あんなところに戻るのは嫌だ。
「じゃー、もうちょっとだけ付き合って。まだ行きたいところあるから」
「うん!!」
1分でも、1秒でも長く遥輝と一緒にいたい。
遥輝の隣は居心地が良くて、自分が病気だってことを忘れさせてくれる。
そんな遥輝が大好きだよ。