ひと夏のキセキ
「ごめん。嫌だった?」
分かってるくせに。
私が遥輝に恋してること、ホントは全部分かってるくせに。
「…嫌だったって言ったらどうする?」
ちょっとくらい意地悪言っても許してくれるよね?
いつも私だけ振り回されるんだもん。
「嫌そうな顔じゃないけどな。これ、見てみろよ」
画面に映し出されるキスプリ。
遥輝の後頭部越しに映る私の顔は、驚きと嬉しさが入り混じっている見たことのない表情だ。
「…分かってるんじゃん。私がキスされて嬉しかったことも、遥輝のことを好きなことも、分かってるんでしょ」
結局遥輝には勝てない。
ちょっとくらい困らせたいのに、いつも上手くかわされる。
こんなことまで言わされちゃって…。
分かってるくせに。
私が遥輝に恋してること、ホントは全部分かってるくせに。
「…嫌だったって言ったらどうする?」
ちょっとくらい意地悪言っても許してくれるよね?
いつも私だけ振り回されるんだもん。
「嫌そうな顔じゃないけどな。これ、見てみろよ」
画面に映し出されるキスプリ。
遥輝の後頭部越しに映る私の顔は、驚きと嬉しさが入り混じっている見たことのない表情だ。
「…分かってるんじゃん。私がキスされて嬉しかったことも、遥輝のことを好きなことも、分かってるんでしょ」
結局遥輝には勝てない。
ちょっとくらい困らせたいのに、いつも上手くかわされる。
こんなことまで言わされちゃって…。