ひと夏のキセキ
小さい頃はよく親に“お祭り行きたい!”って言ってたけど、過保護な両親は許可してくれなくて、結局行けたことがなかった。
花火だって、家から遠くに見えるものを見ていただけ。
「楽しみだなぁ〜。許可降りなくてもこっそり行きたいくらい」
「それは絶対無理。許可下りなかったらここで花火見よう。最上階の窓からギリギリ見えると思うから」
「え〜…。お祭り行きたい」
「許可が降りたらな。お前の体調が最優先なんだから」
「絶対?」
「当たり前だろ」
厳しいなぁ…。
まるでうちの両親みたいだ。
でも、それくらい大切に思ってくれてるってことだよね。
「お祭り行けたらいいなぁ…」
もし神様がいるのなら願わずにはいられない。
私に残り2か月の幸せをください。
これまでたくさん苦しんできたのだから、最後の2か月くらいは人並みの幸せがほしい。
どうか私に遥輝との時間をください…。
花火だって、家から遠くに見えるものを見ていただけ。
「楽しみだなぁ〜。許可降りなくてもこっそり行きたいくらい」
「それは絶対無理。許可下りなかったらここで花火見よう。最上階の窓からギリギリ見えると思うから」
「え〜…。お祭り行きたい」
「許可が降りたらな。お前の体調が最優先なんだから」
「絶対?」
「当たり前だろ」
厳しいなぁ…。
まるでうちの両親みたいだ。
でも、それくらい大切に思ってくれてるってことだよね。
「お祭り行けたらいいなぁ…」
もし神様がいるのなら願わずにはいられない。
私に残り2か月の幸せをください。
これまでたくさん苦しんできたのだから、最後の2か月くらいは人並みの幸せがほしい。
どうか私に遥輝との時間をください…。