激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「隠さない」
胸元を両手でガードするようにしていた私の手を、透哉さんが剥がしていく。
恥ずかしくて死にそうだったけれど、胸の膨らみに口づけられて甘い吐息を漏らしていた。
シャワーを浴びたいと訴えたことも忘れてしまいそうなほど、透哉さんは丁寧に隅々まで私を愛してくれる。
胸を上下させて荒い息を繰り返すまで甘やかされた私を、透哉さんはふっと笑って額に口づけを落とす。
「まだこれからだというのに、大丈夫か」
意地悪くそんな言い方をしながら、ゆっくりと体を繋げていく。
もういつぶりかわからないくらい遠い記憶の男性との交わりは、私の中で良い経験として残っていない。
しかし、自然と甘い声が漏れ出ていくほど、それは私の知る行為とは別物だった。
乱れる私を、透哉さんは飽きることなく何度も抱き直す。
「透哉さん、好き……好き──」
想いを口にするといっときも離れがたく、その晩ふたりの体は常にどこかが触れ合っていた。