激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「なんか、ちょっと優越感かもしれない」

「優越感、ですか?」

「移転後、初めてここでやってもらったのが俺だってこと」


 透哉さんがそんなことを口にして、思わずふふっと笑ってしまう。


「そうですね。なんか、すごく嬉しい」

「嬉しい?」

「はい。だって、ネイルサロン初めてですよね? 私が透哉さんの初体験を提供してるなんてすごい」


 そんなことを言って笑い合う。

 透哉さんが用意してくれたこの新しいサロンでまた頑張っていこうと、愛しい人の手を取りながら新たなスタートに心を弾ませていた。

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