激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「実乃梨は、ウエディングネイルだよね。どんなデザインがいいとかある?」
「うん。やってもらいたいデザイン見つけたから、画像で見せようと思って……こういう感じのがいいなと思って」
スマートフォンで見せてもらったデザインは、パールホワイトのグラデーションベースにした、白い花の3Ⅾアートの入った新婦さんにぴったりの上品ネイル。
華やかさもあり、ウエディングドレスとの相性も間違いなくいい。
「うん、すごい素敵。これと全く同じデザインでいい? どこか変えたいところがあれば」
「もう少しラメ感が出せたらより好きな感じかなって思うんだけど」
「うん、できるよ。じゃあ、見てもらいながらその辺の加減はしていこう」
相談しながらケアを始める。
少しして沈黙の中「京香」と名前を呼ばれた。
「私のわがままで色々巻き込んじゃって、ごめんね」
突然神妙な顔をして実乃梨は謝罪を始める。
急に謝られ動揺を露わにした私に、潤子伯母さんも「ごめんね」と続けて謝った。