激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「京香ちゃん、奥の席空いてる」
「わかりました。ありがとうございます」
丈さんに声をかけられ、潤子伯母さんを店内奥の席に案内する。
「京香、急な誘いでごめんなさいね。予定大丈夫だった?」
「はい。特に何もなかったので、大丈夫です」
丈さんに使っていいと言われた奥の席は、通路を挟んで最奥のソファ席。
他の席と少し離れているから、折り入っての相談には良さそうだ。
席についた潤子伯母さんは、すぐにメニューを手にして「何にする?」と訊いてくる。
目に付いた本日のおすすめの中から、然程悩まずシーフードパスタを選んだ。
丈さんの店のパスタはどれも絶品で、特に魚介を使ったものが私は大好き。
エビやホタテなどの具材がとにかく大きいものを使っていて豪華なのだ。
ホールスタッフへの注文を終えた潤子伯母さんは、アンバー色のグラスに注がれたお水を手に取り口にする。
グラスを置き「そういえば」と話を切り出した。