激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「しっかし、やっぱりすごい高級マンションだね。初回に散々言ったけど、今日も改めて驚いてる」

「うん。やっと慣れてきたけど、私もここに越してきたときそう思ったよ。こんなマンションに住むの?って」


 菜々恵はそう言いふふっと笑う。

 初めてこの住まいにお邪魔したとき、驚愕する私に菜々恵も一緒になって驚いていると言っていたのを思い出す。

 実際に住み始めた本人である菜々恵が他人事みたいに言っているのが、彼女らしくてなんだか面白かった。同時に、変わっていない菜々恵にホッともした。

 菜々恵の旦那様は、飯田橋にある水瀬総合病院の心臓血管外科医。しかも、病院の跡取りというすごい方だ。

 菜々恵は看護助手として勤めていて、今の旦那様と知り合った。

 身分差などで苦労をした時期もよく知っているけれど、今は子どもたちも菜々恵も幸せそうだ。

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