岩のような愛を……
「また立派になった?」
「まあ、出稼ぎ行った時は大工の仕事手伝わせてもらってるからな〜」
イワナガ姫の隣に腰を下ろし、いつものように話し始める。イワナガ姫は楽しげに相槌を打ち、颯も嬉しさを感じながら街であったことを話す。
「そこのお店のあんみつ、すごくおいしかったんだ。イワナガ姫にも食べてもらいたいな」
「そうね。颯と食べるあんみつ、きっとおいしいと思うわ」
イワナガ姫が目を細めて笑う。どこか寂しげな雰囲気を出会った頃纏っていたイワナガ姫は、颯といるとよく笑うようになっていた。それが颯はただ嬉しく、釣られて笑ってしまう。
「あっ、そうだ」
颯は懐から紫の蝶々の綺麗なかんざしを取り出し、イワナガ姫の頭につける。ポカンとしているイワナガ姫に颯は笑いかけた。
「街で見かけて、きっと似合うだろうなって思ったんだ。思った通り、すごく綺麗だよ」
「颯……」
イワナガ姫は頰を染めながら優しくかんざしに触れる。小さく「ありがとう」と言われ、颯はどこか照れ臭くなった。
「まあ、出稼ぎ行った時は大工の仕事手伝わせてもらってるからな〜」
イワナガ姫の隣に腰を下ろし、いつものように話し始める。イワナガ姫は楽しげに相槌を打ち、颯も嬉しさを感じながら街であったことを話す。
「そこのお店のあんみつ、すごくおいしかったんだ。イワナガ姫にも食べてもらいたいな」
「そうね。颯と食べるあんみつ、きっとおいしいと思うわ」
イワナガ姫が目を細めて笑う。どこか寂しげな雰囲気を出会った頃纏っていたイワナガ姫は、颯といるとよく笑うようになっていた。それが颯はただ嬉しく、釣られて笑ってしまう。
「あっ、そうだ」
颯は懐から紫の蝶々の綺麗なかんざしを取り出し、イワナガ姫の頭につける。ポカンとしているイワナガ姫に颯は笑いかけた。
「街で見かけて、きっと似合うだろうなって思ったんだ。思った通り、すごく綺麗だよ」
「颯……」
イワナガ姫は頰を染めながら優しくかんざしに触れる。小さく「ありがとう」と言われ、颯はどこか照れ臭くなった。