赤い衝撃
龍二のマンションへ下見に行くと
其処はエリートサラリーマンが住む所には
とても見えなかった。
普通の4階建てで、エレベーターも無く
1階にコンビニとコインランドリーがあった。
麻耶は、納得がいかないので
龍二に電話をすると、間違いではなく
まだ此処には住んでない、と言われた。
「居ないのなら部屋に行ってみようよ」
梨恵も納得がいかない様子だった。
部屋は2階で
階段を上がってすぐの所だった。
白い壁にフローリングの床で
リビングは、アジアン系のラグがひかれ
8畳程度。
和室は3畳ほどで何もない。
ロフトがあるから其処にベッドを置くと
一人だったら狭くは感じないのかも。
荷物は本当に少なくてダンボールが6個。
電化製品は、テレビと冷蔵庫と・・・
ポール型のCDチャンジャーはオシャレだ。
ロフト下のクローゼットだけは
綺麗にスーツやコート等がかけてあった。
お風呂場のドアも開けてみると
やっぱり洗濯機は無かった。