赤い衝撃

家政婦は、もう少しおばちゃんかと

思ってたらしく、凄く驚いていた。

兄貴に変な事されてないか?

ちゃんと給料貰ってるのか?

男の部屋に来るのは抵抗ないのか?

やたらと心配していた。

「此処に来ても

 龍二さんとはあまり会わないですから。
 
 給料は前払いで頂いてますし・・・

 心配して貰ってすいません」

「それなら良いんだ」

二人は見た目は似てなかったけど

声と口調はそっくりだった。

顔を見てないと、どっちか分からないほど。



マサルは来春卒業で

大学も行かなくていいからと、それからは

ちょくちょく顔を出すようになった。

何度か顔を合わすうちに

歳が近いのですぐに仲良くなった。

龍二の部屋で料理を作って食べたり

ゲーム機を龍二に無理やり買わせ

麻耶と本気で勝負したりする。

無邪気な友達関係みたいな感じで

龍二より会う事が多くなっていった。



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