赤い衝撃

龍二がリビングへ戻ると

紙袋を二人に渡しテーブルに着いた。

「何ですか?」

「開けてみろ」

マサルは、言われる前に箱を出していた。

「おお、スゲー!」

マサルは嬉しそうに麻耶に見せた。

それは、ブランド物の財布。

「クリスマスプレゼントだ」

マサルは龍二に礼を言い

ポケットから自分の財布を取り出した。

「卒業祝いに買って貰おうと思ってたから

 丁度良かった!」

早速中身を入れ替えている。

「麻耶も開けてみ」

マサルは笑顔を零しながら

麻耶の紙袋に手を掛け、箱を出した。

「私、何も用意してないですけど?」

麻耶が、申し訳なさそうに視線を送ると

「アホか!

 俺がお前から貰ってどうするんだよ。

 まぁ、社長からのプレゼントだと思え。

 深い意味はない」

「はい。ありがとうございます」

箱を開けてみると

ブランドのバックが入っていた。



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