赤い衝撃

時計を見ると、0:00を過ぎていた。

明日から正月休みなので

仕事の心配はないけど

男の部屋に泊まるのは抵抗があった。

「俺も泊まるし。麻耶は和室で寝れば?」

「あ、うん。」

二人とも平然としている。

麻耶だけが変に意識してるのが

逆に恥ずかしい気がした。

龍二は、着替えを取りにクローゼットへ

向かい、黒と紺のジャージを握って

戻ってきた。

彼は泊まると決め付けているので

ほら、と言って二人にジャージを渡した。

「サンキュー!兄貴ついでに下着も。

 俺、風呂入りたい」

「適当に使え」

マサルは下着とジャージを持って

お風呂場へ行ってしまった。

麻耶は戸惑いを隠しきれず俯いていた。

変な事をされる、何て不安はなかったけど

どうしたら良いのか分からなかった。

「信用出来ないって顔だな?」

「いいえ、そうじゃないですけど・・・」

「心配するな、寝ろ。

 片付けは明日で良い」



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