赤い衝撃

麻耶は、梨恵のコートを脱がせ

ベッドへ運んだ。

お風呂へ入り、部屋に戻ると

梨恵はスースーと寝息を立てて眠っていた。

そっと、布団に潜り込み麻耶も眠った。



翌朝、梨恵の大きな声が耳元で弾けた。

「どうして起こしてくれなかったのよ?!」

「起きたの?」

麻耶は、両手を伸ばし欠伸をした。

「起きたの?じゃないよ!

 いつ帰ったのか覚えてないし

 二人を落としてもないじゃん!」

「ああ、その事なら無理みたい。

 二人ともタイプじゃないって!」

「うわっ!腹立つ!」

梨恵は、本気モードで怒り

散々文句を言い捨てた。

麻耶は、何を言っても聞く耳を持たない

梨恵に呆れていた。

「予定が詰まってるんだから良いじゃん!

 別にあの二人に執着しなくても?!

 男なら周りにたくさんいるんでしょ?」

梨恵は、思い当たる男がいるんだろう。

「まあね」

自信満々で答えた。



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