赤い衝撃

5月ですが夏日になります!

ニュースで言ってた通り

抜けるような青空で、とても気持ち良い。

今日は、三人で釣りに行く日。

「荷物はそれだけか?

 夜になると海は寒いぞ」

「大丈夫、ちゃんとジャンパー持ってる」

「麻耶、船酔いしないようにな?」

マサルと三人で会うのは

あの日以来初めてなので

何か言われたらどうしようと

内心不安で堪らない。

龍二が先に玄関を出たので

マサルのシャツの裾を掴んだ。

「あの事は内緒ね?」

「あぁ?」

「龍二の彼女の話!」

「あれか、聞いた。好きな女いるのかって」

麻耶は驚き、マサルの前へ回り凝視した。

「嘘?で?」

「結婚申し込んだって。

 麻耶の出番はなかったって事だ!」

「そう・・・」

マサルは大声で笑い

そう落ち込むな!行くぞ!と言って

麻耶の手を引いた。



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