赤い衝撃
第4章 揺れる想い
海の見えるコテージへ泊まるので
車を走らせる。
海岸線に10棟が規則正しく建っていた。
ウッドハウスは、木の匂いが微かにして
とても落ち着ける部屋だった。
近くに市場みたいな所があり
其処へ今日の夕飯の材料を調達に行った。
麻耶は待ってろ、と龍二に言われたので
近くを散歩していた。
夕方になるとやはり肌寒く
すぐに部屋へ戻ってお風呂を沸かした。
龍二とマサルが釣った魚も調理をして
魚尽くしの料理がテーブルに並んだ。
今日、釣ったばかりの魚で
その美味しさは半端ではなかった。
「贅沢だよねぇ?」
「そうだよなぁ、兄貴がいなかったら
こんないいおもい出来ないよなぁ!
感謝感謝だな!」
麻耶も頷きながら
龍二に感謝の気持ちを伝えた。
すると、龍二が真剣な顔で二人を見て
ゴクリと喉を鳴らした。
「結婚するぞ!マサル、麻耶と!」
「はっ?は、は?」
マサルは開いた口が塞がらない。
そして麻耶も。
麻耶とマサルは顔を見合わせ、息を飲んだ。