赤い衝撃

彼が麻耶の頬を両手で包み、唇を重ねた。

そして、ぶっきらぼうな口調とは違い

とても優しく麻耶に触れた。

緊張で身体はガチガチだったのに

龍二の愛撫でとけていった。

愛してると囁かれ

麻耶は、幸せに満たされていった。



彼がタバコの煙を吐いている

横顔を見つめていた。

「ん?」

「フフッ!今日は優しいね?」

「あぁ?」

「もう二度と言わない、って言ったのに」

「何を?」

「愛してるって」

「あぁ。もう言わない」

「知ってるから、聞かないよ」

「アホ!もう寝ろ」

龍二は、麻耶が寝付くまでずっと

頭を撫でてくれた。

麻耶は、とても穏やかな気持ちで

眠りについた。



なのに・・・



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