赤い衝撃
背中を撫でられると涙が溢れた。
「怖かったのか?」
声が出るのに数秒かかった。
「う、うん」
消えそうな声で返事をしたけど
理由は言えなかった。
「龍二、愛してるって言って」
涙声で問い掛けると
龍二は少し戸惑いながら
「愛してる」
「もう一度」
「愛してる」
何度も問い掛けた。
それこそ、催眠術にかかるまで・・・
彼は答えてくれた。
何度も何度も。
「ありがとう、落ち着いた」
「不安か?」
「ううん、そうじゃないよ。
私も龍二を愛してるから」
「ああ」
「抱いて、龍二を感じたい」
「無理するな」
麻耶は龍二の上に乗りキスをした。
彼は、麻耶の震えを止めようと
強く抱きしめた。
そして、もう一度繋がった。