赤い衝撃

龍二の事が心配で仕方ない。

どうする事も出来ない自分が

腹立たしかったし、無力さを呪った。

待ってるとしか言ってあげられなかった

事も後悔していた。

ベットに横たわり、眼は宙を舞っていた。


-----心配ない。

   愛してる。

   信用出来ないか?


龍二の言葉を思い出すと涙が出そうだった。



     ☆     ☆     ☆



一週間後、夜遅くメールがきていた。

トラブルは片付いたから心配するな、と。

麻耶は、朝起きて気付いたので

出勤途中でメールを返した。

明日マンションに行きます、と。

部屋に行って驚いた。

龍二も几帳面なのに

食器や洗濯物が散らかっていた。

相当大変だったんだろう。

片付いて良かった、と胸を撫で下ろした。

部屋の掃除を済ませ、夕飯を作り

龍二の帰りを待っていた。

いつもの時間になっても帰って来ない。

遅くなるとは聞いてなかったので

また心配になり、不安になった。

やっぱり顔を見るまで安心出来ない。



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