赤い衝撃
日付が変わって、龍二が帰って来た。
麻耶は、ソファで眠っていた。
「布団ひいた」
薄目を開けて返事をする。
「おかえり、遅かったね」
「後始末に手間がかかった」
酷く疲れた顔だったけど、暗さはなかった。
龍二がお風呂へ行ったので
麻耶は夕飯を温め直した。
下着を持ってお風呂場へ行くと
「一緒に入るか?」
「嫌だ」
「嘘だ」
龍二が豪快に笑ったので
麻耶もつられて笑った。
幸せな一時だった。
二人でテーブルに着き、遅い夕飯を食べた。
彼は、詳しい話はしなかったけど
笑顔が見れて嬉しかった。
「一緒に寝るか?」
「うん」
「麻耶の親にも挨拶に行こうな?」
「うん」
和室に布団を並べて一緒に眠った。