赤い衝撃
次の日、早速病院で診察して貰った。
「3ヶ月ですね」
「ありがとうございます」
「嬉しそうだね?」
先生の質問に
右手を上げて返事をしてしまった。
先生も看護師さんも笑ってて
おめでとうございます、と言ってくれた。
赤ちゃんの写真と予定日を書いた紙を
大切に鞄の中へしまった。
体調が悪かったのは君のせいだね。
だけど、つわりはなかったから
親孝行だね。
パパに報告しないと、喜ぶよぉ!
お祝いしようね。
君が、ママを選んでくれたお祝い。
あまりのご馳走に、龍二は眼を丸めた。
「誕生日だったか?」
「そうかも」
「お前は、4月だろ」
「私じゃないよ・・・この子」
麻耶は、お腹を愛おしそうに撫でた。
「出来たのか?」
龍二は、麻耶に近付き抱き寄せた。
「初めての日みたい」
「そうか、2回もしたしな」
「ハハ!そうだったね」
二人の笑顔は、幸せに満ち溢れていた。